寄付した金額が税金から控除され、さらに価格に応じた返礼品まで頂けるふるさと納税。
しかし、寄付した金額が全額控除にならないという、非常に大きな落とし穴が存在しています。
そこで、今回はふるさと納税で損しないために、寄付上限額を確認するための専用ツールについて確かめていきましょう。
主要ポータルサイトなどに設置してある計算ツール。
その使い心地や、そもそも置いてあるのかなど、損しないふるさと納税のポイントをチェックしていきましょう!
目次
限度額を確認できる?ポータルサイトやその他サイトの一覧
ふるさと納税は税金の控除を行いながら、返礼品が頂けるという非常にお得な制度です。
しかし、いくらでも申し込めるわけではなく、所得などによって寄附金額の条件が決められています。
そこで、自分がいくらまで寄付できるのか、限度額を確認できるポータルサイトなどを一覧にしてまとめました。
サイト名称 | 専用ツール | 簡易的な計算 | 詳細な計算 | 一覧表 | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|---|
楽天ふるさと納税 | ◯ | ◯ | × | × | ◯ |
ふるなび | × | × | × | ◯ | △ |
ふるさとチョイス | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ |
ふるぽ | ◯ | ◯ | × | ◯ | ◯ |
さとふる | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ |
わが街ふるさと納税 | ◯ | × | ◯ | × | ◯ |
Yahoo!ふるさと納税 | ◯ | ◯ | × | × | ◯ |
ANAのふるさと納税 | × | × | × | × | × |
ふるさとエール | × | × | × | × | × |
ふるさとツアー | × | × | × | × | × |
総務省ポータルサイト | × | × | × | ◯ | △ |
ふるさとぷらす | ◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ |
ふるさと納税の控除限度額計算ソフト | × | × | × | ◯ | △ |
それぞれの項目から、計算ツールのおすすめ度をサイトごとに評価しました。
ただ、項目の詳しい内容やどのような特徴があるのかは、表からでは分かりません。
そこで、次の項目からはそれぞれのツールの使い心地などを、個別に詳しく解説していきますね。
各限度額ツールの紹介
では、実際に使用しながら、それぞれのツールを紹介していきます。
楽天ふるさと納税
多くの返礼品がラインナップされていることから、人気を集める楽天ふるさと納税。
こちらのツールでは、所得の状況と家族構成を入力することで、目安となる寄附金額を調べられます。
所得さえわかれば、他に書類などを用意する必要が無いため手軽に使用できますよ。
また、限度額と寄付予定金額から、寄付した場合の自己負担額や控除の金額も確認できます。
しかし、保険などの控除が計算されていませんので、細かいところまで反映した計算が苦手なことに注意が必要です。
ふるさとチョイス
ふるさと納税の代名詞にもなっているポータルサイトがふるさとチョイスです。
ふるさとチョイスのツールは、所得と家族構成のシンプルなものと、保険などの各控除を入力する詳細なもの2パターンが用意されています。
特に、詳細なツールは確定申告の様式によって分けられているため、控除が多い自営業の人でも目安が分かりやすくなっています。
また、サラリーマン専用ですが、エクセルシートでの計算ツールもあり、去年の源泉徴収票を用意するだけで、よりムダのない寄付ができますよ。
ふるぽ
JTBが運営しているふるさと納税のポータルサイトのふるぽ。
こちらの限度額ツールは、所得と家族状況から計算を行うシンプルなタイプのみとなります。
そのため、他の控除まで考慮した目安ではありませんので、実際の限度額とは差が現れることに注意が必要です。
ただ、あまりスクロールしなくても必要な情報が入力でき、結果までその場で見られるため、とても見やすい構成となっています。
さとふる
調査によりポータルサイトの中でも最も知名度の高いサイトにえばられたのがさとふるです。
さとふるのツールには、簡易的なツールと詳細なツールの2つが用意されており、どちらも税理士監修の信頼度が高いものとなっています。
ただ、簡易ツールは300万円以上、50万円刻みとなっており、あまり実践的な活用には向いていません。
詳細なツールは、一つずつ項目を入力するのではなく、所得控除として一括して入力するため分かりやすく活用しやすいですよ♪
わが町ふるさと納税
返礼品だけでなく自治体の詳しい情報が確認できるのがわが町ふるさと納税です。
わが町ふるさと納税では、詳細な計算が行えるツールのみが設置されており、より実践的な目安を知ることができます。
ただし、源泉徴収票を見ながらじゃないと入力できないような細かな数字が求められます。
手軽にぱぱっと目安を知りたい人には不向きかもしれません。
Yahoo!ふるさと納税
大手検索サイトYahoo!が運営しているポータルサイトがYahoo!ふるさと納税です。
こちらでは、所得と家族構成から計算する簡易ツールで限度額を確かめられます。
入力も簡単で、結果も見やすく誰にでも使いやすいツールとなっています。
ですが、簡易ツールの弱点は克服できませんので、厳密な限度額を知るのには向いていません。
ふるさとぷらす
寄付だけでなく、制度のわかりやすさに対しても評価の高いポータルサイトふるさとぷらす。
こちらでは、各控除などの入力が必要な詳細な計算ツールが設置されています。
手軽な計算はできませんが、上限について詳しい情報を載せた解説が付帯していますので、制度を詳しく知るためにはもってこいのサイトです。
ふるさと納税の控除限度額計算ソフト
ポータルサイトのツールではありませんが、無料で使える有能ツールがふるさと納税の控除限度額計算ソフトです。
こちらは、所得と家族構成を入力するだけの簡易計算と、各種控除を入力した詳細な計算の両方に対応した優れたソフトです。
さらに、計算結果には寄附金額の上限だけでなく、どの税金がどれだけ控除されるのかという細かい結果まで網羅できるようになっています。
ただし、こちらは個人で作成しているものですので、不具合が起きた場合には対応までに時間が必要になるなどの弱点がありますので、注意して利用することが必要です。
上限額を確かめる一覧表とは?
専用の計算ツールの他にも、一覧表によってある程度の目安を知ることができるため、ツールがないサイトには一覧表が記載されている場合があります。
この一覧表は総務省が発表している表を元に作成されており、所得と家族構成から自分の上限額を調べられます。
ただ、数字が多く何列も並んでいるため、見にくいことや探しにくいことなどが、分かりにくいといわれる要因となっています。
特に、300万円以上の所得からが対象の表となっているため、それ未満の方や50万円刻みによってアバウトにしか把握できないので、使い勝手が良いものではありません。
サイト間を移動する手間が必要でも、計算ツールを使用したほうが分かりやすいため、積極的にツールを活用して行きましょう!
計算ツールを使用して正しい上限額を知ろう!
ふるさと納税が注目された当初、上限額以上に申し込みをしてしまい、確定申告のときにショックを受けてしまう人が多かったそうです。
実は、現在でもこのような人は後を絶たず、お得な制度で逆に損してしまう事態に陥ってしまう人が減りません。
そこで、ポータルサイトなどに設置してある計算ツールを上手に活用して、自分の正しい上限額を知ってから寄付することが重要です。
きちんと上限額を確認してから、ふるさと納税のメリットを最大限に活用して、素敵な返礼品で楽しみましょう!